HOME > インタビュー Vol.31| 青柳文子

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「サッドティー」('14)が東京国際映画祭で上映されるタイミングで、今泉力哉監督にインタビューをさせてもらった際に、とても印象的だったことがある。それは監督の作品に流れる独特なリアリティについて聞いた時のこと。

ある先輩の監督が言ってたんですけど「普段の会話を100だとしたら、映像の芝居にした時にちょっと落ちる。だからちょっと足して120くらいで芝居としてちょうどいい」って言ってて。それを聞いて「これだ、俺が思ってる違和感は!」と思ったんですよ。俺は100のものを撮って落ちるっていうことは無いと思ってるんですよ。例えば、劇中で笑ってるシーンとか怒ってるシーンって、単純にカメラを通して平面になるから落ちるんですけど、それでもそっちの方が緊張感が出たり生っぽくなると思うんです。だから、100を120にする芝居のセオリーがあるんだとしたら、それが俺が思う違和感だと思います。

今泉作品を観たことがある人なら、「足手」「最低」「TUESDAYGIRL」「堀切さん、風邪をひく」「サッドティー」など数多くの作品に出演し、役なのか素なのかつかめない、監督の言うところの”生っぽい芝居”を体現している青柳文子という女優は気になる存在だろう。一度見たら忘れられないインパクトを残している彼女が、今泉監督の最新作「知らない、ふたり」(1/9より公開中 )に出演。SARUnet.comでは「知らない、ふたり」のことを中心に、映画との距離感について聞いた。





まず、脚本を読んだ印象を教えて下さい。

また今泉節が(笑)。この退屈そうな、なんてことないことを描こうとしているなと思いました。何回も繰り返されるシーンを読んで、そこが面白くなりそうだなっていう想像がすぐ出来て、韓国の方も出てくるし、どうなるんだろうというワクワクが大きかったです。

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実際に完成した作品を観ていかがでしたか?

他のカップルの部分はあんまり読んでなかったんで…いや、読んでいたんですが(笑)。あまり深くは理解してなかったから、完成した作品を見て、「知らない、ふたり」ってそういうことかと、素直にお客さんとして思いました。

ボクは今泉監督の作品の中で見てる青柳さんのイメージが強くて、今日会うまでどんな方なんだろうって思っていたんです。

どうですか?

会話のテンポとか、すごく作品の中にいる青柳さんと通ずるものがあります(笑)。役作りはどうしてるのか気になります。

あんまり役作りってよく分からなくて…なりきるとしか言えないです。なりきってそこに立って、相手の芝居を受けて、出る反応を繰り返してるだけなので…こうしようとか決めて入らないですね。

役や芝居について、今泉監督とどんな話をするんですか。

監督からは感情の動きとかを説明されるくらいです。細かくこうしてとか、動きについては言われないですね。たまにピンポイントで指示はありますけど、わりと任せてくれる人だと思います。

その関係性は昔からですか?

昔は脚本が直前まで出来上がらないっていうことがあったので、現場に行ってその場で作るというのがありました(笑)。今回は早い段階で脚本が出来上がっていたので、ちゃんと覚えて。

今回は韓国のアーティストと共演されましたね。

カメラに慣れてる方々なので、すごいスムーズだったと思います。サンス役を演じたミンヒョン君はすごい上手で、やりやすかったですね。

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今泉監督の作品は、会話のテンポや間が特徴だと思います。今回は韓国の方と芝居をすることで、観る前はそこがどうなのかなと思っていたんですが、とても面白くて。これは作り上げるの大変だったんじゃないかなと思いました。特にミンヒョンさんとのシーンとか。

確かに。あそこは私がきっかけでシーンを作っていくところですもんね…お酒飲んでたからかな(笑)。

実際に飲んでたんですね(笑)。

はい(笑)。ちょっとイラッとしてきたんで、サンス君のひょうひょうとした感じが。

いい感じのひょうひょう感でした。

すごい矛盾してるじゃないですか。だから、イラッとさせてもらってました(笑)。

青柳さんからみて、今泉監督の作品はどこに魅力はどこにあると思いますか。

嘘くさくないっていうところですかね。映画を見ていると、そんなこと言わないでしょう?とか、そんなこと起こらないでしょう?と思うことがあるじゃないですか。そんなこと起きないということに関しては、今泉監督の作品でも起きてますけど、そこで出る反応やセリフが、変に映画的じゃなくて、それが逆に映画的になっているのが好きですね。それぞれのキャラがたってるし、捨てキャラがいないじゃないですか。あとからジワジワ響いてくるのも好きです。

確かに今泉監督の作品を見終わった後、登場人物に対する愛着を自分の中に毎回感じます。

そこは今泉さんの人に対する愛情がよく表れていると思います。

青柳さんの映画デビューは、今泉監督の作品なんですか?

そうですね。でも本当のところ、友達と自主映画を制作したことがあって、その作品に出演していたので、それが最初といえば最初なんですけど。しかも、その作品に今泉さんが出てたんですよ、それが出会いのキッカケで。世に公開されるというところでは、今泉さんの作品が最初です。

今泉監督の作品に出演されてから、ご自身の中で変化などありましたか?

恋愛観はちょっと変わったかなと思います。監督はよく、好きの感情は曖昧なものだと言ったりしますけど、好きっていう感情に対して色んな見方をできるようになりましたね。こうじゃなきゃいけない!っていうのが無くなったというか。

よくそういう話はするんですか?

恋バナはよくしますよ(笑)。最近なんかエピソードないの?って。たぶんそういうのを脚本にいかしたりもしてるんだと思います。

なるほど。青柳さんは以前、映画館でバイトしてたと聞きましたが。

そうです、配給会社を受けようとしたこともあります。

すごい!さっき友達と自主映画を作っていたという話もありましたけど、本当に映画が好きなんですね。

映画に関わりたいなと思ってました。意識してなかったんですけど、親がハリウッド映画の制作スタッフをやっていたというのもあるかもしれないです。

多方面で活躍されている青柳さんですが、個人的にもっとスクリーンの中で観てみたいなと思ってしまいます。今後もっと映画に出たいとか、そういうお気持ちはありますか?

あります…昔は恥ずかしくて言えなかったんですけど、自信も覚悟もなかったし、そういうことを言ってなかったんですけど。どんどん年老いていくから(笑)、積極的にやりたいなと思います。

どんな役をやってみたいですか。

やらせてもらえるなら、なんでもやりたいです。戦時中の話とか、炭鉱の町に暮らす人々とか、そういうのもやってみたいですね。

人間ドラマみたいな。

そうですね。恋愛キュンキュン系とかあまり観ないんですけど、逆にやってみたいなと思ったりします。「どうなるんだろう?」って。

見てみたいです(笑)。では最後にメッセージをお願いします。

一度見たら、のちのち思い出すことが多い作品になるんじゃないかなと思います、特に恋愛中の方なら尚のこと。価値観を揺るがしたり整理をする意味でも、ぜひ自分と比べてみて下さい。

作品情報

タイトル:知らない、ふたり
1月9日(土) 新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

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出演:レン 青柳文子 ミンヒョン 韓英恵 JR 芹澤興人 木南晴夏
監督・脚本:今泉力哉『サッドティー』
製作:日活、ソネットエンタテインメント、アリオラジャパン
制作プロダクション ジャンゴフィルム
Ⓒ2015 NIKKATSU, So-net Entertainment, Ariola Japan
配給:CAMDEN 日活
http://shiranai.jp

インタビュー:トグチタカシ



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DJ松永(Creepy Nuts)

トラックを作り出すと同時に制作を始めたという1stアルバム「DA FOOLISH」で一躍知名度を高め、昨年発売した日本語ラップ MIX CD「This Time Vol.2」がロングセラーを続けるDJ松永。ヒルクライムのTOCが行うソロ活動においては専属DJを務め、今年はCreepy Nuts(R指定 & DJ松永) としてもフジロックに出演し注目を集めている。そんな彼が、待望の2ndアルバム「サーカス・メロディー」を10/15にリリースする。”フレッシュかつドープ””メロウでジャジー”と形容されるセクシーなトラックに”キャッチー”さもプラスされた本作は、TOC、SKY-HI、サイプレス上野、コッペパン、R-指定、FAKE-ID a.k.a FRAME、Jambo lacqueなど豪華MC陣を迎え見事なコラボレーションを聞かせてくれる。SARUnet.comでは「サーカス・メロディー」のリリースを記念し、アルバム制作のことはもちろん、DJを始めたキッカケまでさかのぼり話を聞いた。



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植木豪(PaniCrew)×千葉涼平(w-inds.)

日本ダンスシーンに多大な影響を与えるボーカルダンスユニット・PaniCrewのフロントマンであり、日本人初のブレイクダンス世界チャンピオンでもある植木豪が初演出を務める舞台『WASABEATS』。主演には、アジア全域で絶大な人気を誇るw-inds.の千葉涼平を向かえるとあって話題となっている本作。共演にはヘッドスピンのギネス記録保持者であり、“LMFAO”のワールドツアーに“Quest Crew”として参加している大野愛地。ブレイクダンサーとして数々の世界大会で優勝を果たしている内海貴司など、国内外で活躍するダンサー達が魅せる最高峰のスーパーダンスショーとなっている。



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松本享×水江未来

2012年5月、渋谷QUATTROで行われた「#7」ツアーファイナル公演をもって解散したバンド・Psysalia psysalis psyche(サイサリアサイサリスサイケ)。東京のインディーズシーンで暗躍し孤高のアートを続けていたPsysalia psysalis psycheが、6作連続で注目のクリエイターとコラボし作品を発表していたことは、多くのメディアで取り上げられていたので覚えている方も多いかもしれない。その6作連続の第4弾は、バンドの頭脳とも言われる松本亨のソロ作となった『AND AND』。この作品では世界的に活躍するアニメーション作家の水江未来とコラボしミュージックビデオを作成、チェコのAniFest 2012 国際アニメ映画祭「ミュージック・ビデオ部門」で最優秀賞し大きな話題となった。今回はそんな2人の初となる対談が実現。水江未来とのコラボに至った経緯や製作秘話までを独占収録。さらに今回は、水江未来が作成した『AND AND』のアニメーションと2人が融合する実験的な撮影を敢行。アニメーションと人間の融合・・・その答えはインタビューの中に。。。お楽しみ下さい。



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新井浩文VS大根仁

瑛太&松田龍平のコンビで、三浦しをん氏の直木賞受賞作を映画化した『まほろ駅前多田便利軒』の続編で、テレビ東京系の深夜枠でドラマ化された『まほろ駅前番外地』が、4/6から2週間限定で渋谷ユーロスペースで公開中。連日ゲストが登場し更なる盛り上がりを見せているが、4/11(木)は【新井浩文VS大根仁】と銘打った、またまた何かが起こりそうな舞台挨拶・・・何故VSなのかを紐解く2人の対談を余すことなく掲載!


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土屋太鳳

若手実力派女優として大注目の土屋太鳳。大学1年生とは思えないほどクールで大人っぽい雰囲気…かと思いきや、とても自然体。初主演となる映画『アルカナ』は、本体(人間)と分身が共存する世界で、分身が本体の心臓を奪い取ろうとするサイコ・スリラー作品。今作では本体(さつき)と分身(マキ)の一人二役を演じる土屋さん。作品の魅力について聞いていくうちに、等身大の可愛らしい一面と、仕事に対する熱い一面を垣間見ることが出来た。



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小宮山友祐(フットサルプレーヤー)

Fリーグ・バルドラール浦安所属。2004年・2008年・2012年フットサルW杯出場。

昨年、三浦知良選手も加入したフットサル日本代表は、W杯で初めて決勝トーナメント出場を果たしメディアを賑わせた。その代表メンバーでキャプテンを務めていたのが小宮山友祐である。2007年にスタートした"Fリーグ(日本フットサルリーグ)"に加盟し、千葉県浦安市をホームタウンとする"バルドラール浦安"で活躍するフットサルプレーヤーだ。大学卒業後は4年間に渡り高校で日本史を教え、2004年から日本代表としても世界を相手に戦ってきた。そんな小宮山のフットサルとの出会いから教員時代の話し、6/15に開幕したFリーグ、日本代表への想いまで。インタビューではフットサルへの情熱と、熱い人柄が伝わって来る言葉を聞くことが出来た。


CHUS ANTON

スペイン生まれのフォトグラファー”CHUS ANTON(チュス・アントン)”。スペインのファッション誌『Vanidad』編集長に見出され、ファッションページの撮影を中心にキャリアを積み、現在はフランス・パリをベースに、ヨーロッパ、日本、アメリカで活躍するアップカミングなフォトグラファーのひとりだ。ポップだがどこか哀愁のある作品は、エモーショナルでゆっくり流れる音楽をBGMに、続きが気になる映画を見ているような感覚にとらわれる。

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with DJ IDE KOJI&GO&HILOMU
URL:http://clubno1z.com



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INTERVIEW VOL.34
三月のパンタシア

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