HOME > FEATURE|2/22(土)ロードショー!『早熟のアイオワ』からジェニファー・ローレンス×ロリ・ペティ監督のインタビュー公開!!

sign-175.png

オスカー®女優ジェニファー・ローレンスの初主演作にして、初受賞作!ハリウッド若手NO1「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」の、クロエ・グレース・モレッツ共演!ハリウッド注目の二大若手女優の原点がここに!

「ハートブルー」「プリティ・リーグ」などの話題作にも出演した女優ロリ・ペティが、自ら監督・脚本を手がけた自叙伝的映画。自ら脚本を選び抜き、初主演した本作で初受賞を果たした、撮影当時17歳だったジェニファー・ローレンスは、すでにそのプロ意識の高さと女優としての才能を証明する。そしてその妹役には、「キック・アス」のヒットガール役で大ブレイクを果たしたクロエ・グレース・モレッツ。10歳にして鮮烈な存在感を放ち、その才能の片鱗を見せつけている。ハリウッドで今最も注目される二人が、最悪の環境に暮らす少女たちを痛々しくも力強く、体当たりで演じきった衝撃作。

いよいよ2月22日(土)より新宿シネマカリテほかにて公開の『早熟のアイオワ』。米公開(2009年7月19日)直前の、ジェニファー・ローレンスと監督のロリ・ペティのインタビューが到着!!




脚本のなにが魅力的だった?

ジェニファー・ローレンス(以下J):当時はまだ若かったから。まだ何もしていなかったし、読みたいと思った脚本はすべて読んでいたわ。でも今は大人になって、自分の視点からこの脚本がいかに面白くて素晴らしいか分かるようになったの。この脚本には牙があって、とてもリアルだし、醜い。そういう普段は魅力的に感じないものに、逆に魅了されたわ。当時は若かったし、ただ楽しそうだなと思って。映画だったし。それでオーディションを受けて、受かって、演技をしたの。今だからこそ当時を振り返ってとても感謝しているわ。

この脚本が実話に基づいていると聞いて、どんな気持ちだった?撮影する前からわかっていた?それとも撮影途中に知った?

J:いいえ、全部終わってから知ったの。誰も私が演じているのがロリだって教えてくれなかったわ。脚本に実話に基づいていると書いてあったみたいなんだけど、たぶん最初のページを読まなかったのね。撮影をしている最中からちょっと気付いてはいたの。私が気付くような小さなきっかけがいくつかあったのよ。例えばロリはバスケットボールがすごく上手で、私にバスケの動きを直接教えてくれたの。それと登場人物はE・E・カミングスの大きな詩集を持っていて、全部記憶しているという設定だったんだけど、ある日小道具のその本を持ってきて、ロリが「懐かしい!」と言って、すべてのページの詩を全部暗唱出来たの。そのときから不思議には思っていたんだけど、誰にも聞きたくなかったのよね。あとからレビューを読んで、彼女の自叙伝だってわかったの。

SARUnet/早熟のアイオワ1.jpg

セルマ・ブレアとのシーンは映画の中でも重要で力強い印象があるけど、気持ち的にはどう感じた?セルマと仕事するのはどうだった?

J:とてもやりやすかったわ。セルマはすごい女優だと思うの。それは彼女を見ていればわかるし、それに彼女はとても才能のある女優でしょ。彼女はいつも私の目を見て、回りの言動を常に把握していたわ。カメラが回っていないところでもね。感情的になるシーンは、演技の一環に過ぎないわ。だから何も怖くなかったの。彼女がやりやすいようにしてくれたから。そういった能力のある女優と仕事をしていると、自分もその気になれるのね。

監督としてのロリと仕事をするのはどうだった?

J:すごく楽しかったわ。たくさん学んだし。汚い言葉をたくさん覚えたわ。うそ、冗談よ(笑)彼女は私が初めて仕事をした監督の1人――

ロリ・ペティ(以下L):でもそこからが大変だったのよね。

J:そう、そこからが大変だったの。この仕事をして私が一番驚いたことは、彼女は脚本が書けるということなのよ。みんなが映画を観るのと同じように脚本も読めたら良いんだけど。ロリがただ話しているようなものなのよ。本当にそんな風に書かれているの。彼女は自分の頭の中にあるものを取り出して、彼女が聞いて感じたのと同じように、それを全員に正確に伝えることが出来るの。すごい目を持っているわ。彼女は私にどうするべきか指示を出すの、それがちょっと変な指示なのよ。そのときは何の意味も感じないんだけど、あとになって私がいかにそれに助けられたかが分かるの。彼女はコミュニケーションの方法をすごくわかっているのよ。きっとそれは彼女が女優だから、私にどう伝えるのがベストなのかわかっているからなのね。

L:私はジェニファーが何をしていて、何をしていないか、そして何をするべきかわかっていたの。すべて理解していたけど、じゃあ彼女が最後に食事をしたのは?寝たのは?誰の声が聞こえている?誰が煩わしい?誰が目に入る?というところまではわからない。役者はわかっているのに、監督がわかっていないことはたくさんあるのよ。

SARUnet/早熟のアイオワ2.jpg

映画の中で実際に体験したことはどれくらいの割合なの?共同脚本家のデヴィッド・アラン・グリアはそこにどういう要素を足したの?

L:そうね、銃のシーンが足された以外は100%実話よ。映画は銃がなくては成り立たなかったの。だから銃を追加したの。デヴィット(本作の脚本家)のアイディアよ。デヴィットは私の家に2週間半もいて、私の話を聞きながら「それでなにが起きたの?その先は?その後は?」って。クレイジーな画家や作家や俳優っていっぱいいるけど、でもこのクレイジーな男はちょっと違ったの。彼はイェール大学出身で、両親も医者なのよ。この映画を観た人はみんな、デヴィットが書いたものと思って、アメリカは人種差別の国だって思うかもしれない。でも違うの。デヴィッドは、あのバーのシーンで実際にどんな会話があったのか何も知らなかったのよ。私はただ、バーで笑いが起きていると書いただけなのよ。私が言っている意味がわかるかしら?もう一度言うけど、彼はイェール大出身なの。本当に頭が良いのよ。ジェニファーや男の子たちのバスケットボールのシーンも、姉妹たちと近所の人たちとの散歩中の会話もそうなの。私が彼に電話をして、「もう少しセリフが必要だわ」と言っただけなの。脚本に書かれたものと、実際にセットにいるときとはまったく違うのよ。セットにいるときと、編集室にいるときも違う。さらには、編集室にいるときと、完成した映画は違うの。割り切らなきゃいけないのよ。例えば彼は「青い自転車と黄色いトラックが必要だ」と言って、でも映画を観ると「彼女は黄色いトラックを運転している」。手放さなきゃいけないのよ。抗うことは出来ないの、そういうものなんだもの。私とデヴィットが、2ページ分書いたシーンがあったんだけど、本当は5ページなくてはいけなかったの。しかも5分で5ページに仕上げなくちゃいけなくて、デヴィッドに電話をかけたら、彼は常に仕事をしているから、何のことだか瞬時に把握するの。それで彼は「わかった、どこのシーン?」、「じゃあ君は女の子役で、僕が父親役ね」と言って、「よし、じゃあ台本を読み上げて、あとはアドリブで」って始まるの。それで私が、「あなたがパパだったら良かったのに」と始めると、彼は「僕はパパにはなれないよ」って、私が続けて「わかってるわ」と言うと、彼は「なんでかわかる?」って。「なんで?」って聞くと、「君を殺しちゃうからだよ」って、こんな風に電話で会話が続くの。その後、私が「そんなことしないわ」って言うと、「するよ。キスで君を殺すんだよ」って彼が続けて、私が「キスで人を殺せないわ」って。電話一本でこの会話が出来たのよ。私は携帯から電話をかけていて、彼はサクラメントだかどこだかにいて、脚本を電話で仕上げていったの。これが才能とか愛に恵まれた天才とか呼ばれる人たちがすることなのよ。こんなようなことをして、映画を作っていったの。

なにがきっかけで、この話をしようと思った?

L:この話は私の人生の中で一度もしたことがなかったの。でも女性にもっと声を上げるように、勇気づけることはとても大事なことだと思うわ。どこぞの男がスーパーヒーローだとか、そういう話ではないものをね。アナザーボイスだと思って聞くべきだと思うの。ここには4人の女性がいて、その大多数が20歳になる前に性的虐待を受けたことがあるって賭けてもいいわ。それは女性の人生にとってほんの一部のことかもしれないけど、それが事実なのよ。私は彼女たちがその事実を共有することが重要だと思っているの。ありえないことが起こったこと、そして男たちはそういう態度を改めないこと。気持ち悪い男にどんなことをされたとしても、それで自分が悪い人になるなんてことは絶対にないわ。本当は素晴らしい人で、ただ馬鹿で気持ち悪い男になにかされただけ。だから、事実を自分の中だけに閉じ込めておくのは良くないことなの。映画祭での試写を終えるたびに、50~150人くらいの女性が、私の前に列を作って、「ロリ、ありがとう」、「私にも同じことがあったわ」って、みんなが自分は7歳だったとか、10歳だったとか、12歳だった、11歳だったって言ってきたの。なんだか急に自分が聖職者になった気分でそこに立っていたわ。「私は一体いつ勲章を得たのかしら?」って思ったくらい。みんな次から次へと私のもとへ来て、それがすごくうれしかったわ。彼女たちには訴える声がなかったのよ。

昨年のロサンゼルス映画祭では、試写の後にすごい人だかりに囲まれたそうですね。

L:ええ、試写会場から出られなかったくらいね。私はただ立ち止まって、観客の話を聞いたり、ハグされたりしていたわ。でも私はただまだ幼い3人の子供たちが、お互いを愛し合って助け合って苦難を乗り越えたという話をしただけなの。

監督はただ真実を伝えて、その真実が観客の心に振れたと。

L:その通りよ。真実だし、映画は真実であることを証明しているわ。

SARUnet/早熟のアイオワ3.jpg

監督の人生の中で起きた悲劇を、自身で受け入れるまでにはどれくらいの時間がかかった?

L:でも私が生まれたときからの話なのよ。生まれたそのときから苦しめられたわけではないし、私はただすごく若いときに世界がどういうものなのかを知ったの。私の父親は熱心な聖職者だったんだけど、私は「そんなの全部嘘だわ。じゃあ太陽を崇拝している中国人たちはどうなの?」と思っていたの。中国かどうかは定かではなかったけど、「どうしてイエスが唯一の手段になるの?ブッダという名前の人のことも聞いたことがあるし、ほとんどの人はイスラム教なのよ。みんな地獄に落ちるの?私以外?」って。でも父は「黙って学校に行け」って言うのよ。小さいときから他人にレールを敷かれるものなのね。忘れられないことがあるの。すごく面白かったわ。4歳のときの話なんだけど、一生忘れられない。すごく暑い日で、サッカーをして遊んでいたんだけど、男の子たちがみんなシャツを脱いだの。それで私もシャツを脱いだんだけど、そしたら近所の人が私の母親を呼んできたのよ。母は慌てて私のところに来て、「早く家に入りなさい」、「シャツは脱いではダメよ」って。私が「なんで?」って尋ねると、「あなたは女の子なんだから」って母が答えたの。私は「それは答えになってないわ」って言ったの。だって本当にそう思ったのよ。だからまた服を脱いだら、家の中に連れ込まれて、父親にも怒られたの。私は不機嫌になって、庭に出て服を脱いで、突っ立ってやったわ。まだ4歳だったのよ。このとき、人はときに力づくで物事を動かすってことを知ったわ。今は胸を出して歩き回ったりはしないけど、でもそれはあまりの美しさにみんなが見とれて自動車事故を起こしたら困るからよ。

優秀な女性監督と、女優として仕事をしてきているけど、本作を撮るのにそれらの経験を生かしたりした?

L:いいえ、だって優しさなんていらないもの。監督というのは優しくては務まらないのよ。私はね、男が好きなの。意地悪で言うつもりはないんだけど、男という生き物は人の話を聞いていないのよね。私には夫がいないから、本当に正しいかはわからないけど、でもこんなにも話を聞いていない生き物だなんて思わなかったわ。私が話している途中でも、立ち去ってしまうのよ。私が「ちょっとこっちに来て」と助監督を呼んで、「チャールズ、彼にこっちに来るよう伝えて」と言うと、彼は「わかった」って言うんだけど、「まだ話は終わってないわ」と言うと、「そうなの?」って。私の言うことに集中出来ないのよ。私には理解できなかったわ。でも一度あまりにも話を聞いていない男に頭が来て、その人の頭からワインをぶちまけたことがあって、そのときに「そっか、話を聞いてもらえないと人は人を殺したくなるのね!」って思ったのよ。撮影中も、「カメラを動かさないで。ちゃんと固定してよ、モニターを見てるんだから」って言っていたの。だってフィルムがそんなになかったからカット出来なかったし、時間もないし、誰か殺しそうな勢いだったわ。カメラを動かしたスタッフに「なにしてるの?なんでこんなことをするの?」って言ったの。撮影している対象が男だったら、彼は絶対そんなことはしないと思ったのよ。そしたら彼は「だって彼女はなにもしゃべっていないから」って言うのよ。だから私は、「私は彼女が聞いている姿を見たいのよ。馬鹿みたいに喋っている男より、誰かの話を聞いている彼女を見ている方が美しいと思うでしょ」って言ったの。そしたら彼は「わかった、ごめん」って。このときは本当に殺意を抱いたわ。頭がおかしくなりそうだった。こう言うと私が男勝りに聞こえるでしょうけど、実際はまったく違うのよ。男たちにバスケットボールを与えてはダメね。車も銃も与えるべきじゃないわ。撮影中にバスケットボールをしていたんだけど、男たちはみんな、「どういう風にプレイするか教えてあげるよ」っていう感じだったの。私は「私は、奨学金をもらってプレイしていたほどバスケットボールをしていたのよ。私は男でもないし、アーティストなの。だからバスケはしないわ」って言って、結局バスケをしなかったの。さらに、「私はバスケが出来るけど、それは関係ないわ。私は監督なのよ。たとえ私がバスケが出来なかったとしても、関係ない。あなたたちは私の言うことを聞かなければならないのよ」って言ってやったわ。でも結局みんなバスケに夢中になっちゃって、プロデューサーのピーターに拡声器を渡してやったわ。私は角に座って、ギネスを飲んでいたわよ。そのときはすごい人だかりで、私が何を言おうと聞きもしないんだもの。もう勝手にすれば、って感じだったわ。私は何が必要で、どれくらいの時間しか与えられていないか分かっていたのよ。

自分を演じているジェニファーを撮るのはどうだった?

L:最高だったわ。彼女は私ではなくて、与えられた役を演じていたのよ。というのも、私はもっと彼女を貧しいアスリートっぽく見せなくてはいけなかったの。そういう設定だったしね。彼女は女優なのよ。誰かが英国女王を演じていると、自分が英国女王を演じているような気分になるのと同じよ。お金がなくて、自分の面倒を自分で見て、ポン引きの男に恋している子どもを演じるだけよ。

J:もう!(笑)

L:恋しちゃうでしょ、イケメンだしね。

ドラマティックで強烈なシーンが多い中で、ジェニファーがバスケットボールをしているシーンは楽しそうに見えたけど?

L:全然楽しんでなかったわよ。バスケをするのを、すごく嫌がっていたんだから。

J:みんな私のことをからかうのよ。みんな「アスリートなんだろ、ジェニファーは本物のアスリートだ」って言ってからかうの。ロリは「全然ダメね」って。

L:誰がそんなことを言ったの?ジョナス・ブラザーズ以外で誰があなたとセックスしたいのか1人挙げてみて?

J:私と契約したいエージェントね。

L:たしかにね(笑)

じゃあアグネスのバスケのシーンは、ムービーマジックですね。

J:絶対ムービーマジックね。去年の舞台挨拶の時、白状したの。みんなに私はバスケは出来ないって。そうしたら、ロリが「本当に下手ね、スタントが必要だわ」って。

L:だって本当に下手だったのよ。

J:わかってるわよ!ごめんって。

L:でもジェニファーは女優なのよ。優秀な女優ね。だからバスケのシーンは気にならなかったわ。

J:そうね。バスケのプレイの仕方を知っている風に演じたわ。でも実際には、高校生チームの女の子がスタントをやってくれていたから、私はただひたすらコートを走って行ったり来たりして、何をしているのかわかっているふりをしていたの。

L:本当になりきっていたわよね。

J:観客席にいたエキストラの人たちが、私がコートを走りまわっているのを見て驚いていたのよ。私が遠くからシュートを打ったりすると、「彼女は本当に自分がバスケが出来ると思い込んでいるわ」って思ったみたい。自分が何をしているのかわかっているように演技をしなくてはいけなかったから、見ていた人たちはみんな「彼女は本当に自分が上手いと思っているみたい」って。

L:でもたまに良いシュートを打っていたわよ。シュートは上手いのよね。

J:ロリはもう忘れたいだろうけど、3年くらい前に、ロリが、私がシュートを一本決められたらって…一本だったかしら。私は女優よ、数字には弱いの。

L:彼女に一本フリースローを打たせたの。

J:ロリが「これが入ったら、自転車をあげるわ」って言ったの。映画で使った自転車なんだけど。私は一本決めたのに、彼女は自転車をくれなかったの。あとでまた話そうね。

L:あげなかったわけじゃないのよ。

J:わかっているわ。誰かがトラックに乗せちゃったかなにかでなくなっちゃったのよね。

L:私は絶対そんなことはしないわ。マドンナが私に同じことをしたのよ。

J:自転車の話?

L:違うわ、マイケル・ジャクソンの話よ。マドンナがマイケル・ジャクソンと電話で話していたの。私はマイケル・ジョーダンの背番号は23だって言ったの。私が「プリティ・リーグ」に出演するときに、それで23番を選んだくらいなのよ。でも彼女は「違うわ」って言うの。で、押し問答になったのよ。彼女は自分が何を言おうとそれが真実だと思って言っているのよ。だから私が「これは絶対にマイケル・ジョーダンの番号よ。もしそうだったら、マイケル・ジャクソンに電話で話をさせて」って言ったの。そしたら彼女は「いいわ」って。でも私が正しかったってわかったとき、「マイケル・ジャクソンに電話して」って言ったら、「嫌よ」って言ったのよ。

J:ほんとに?

L:それがマドンナよ。

賭けをしたなら、認めなくてはダメだね。

L:それが言いたいのよ。賭けには責任を取らなきゃね。でもね、あの自転車はダサかったからね。もっと良い自転車をあげるわ。

J:そうね、私もあの自転車に乗るのが下手だったわ。

L:違うわ、それはあなたのせいじゃないのよ。あの自転車は乗るのが難しいのよ。よくやっていたわ。

J:私が道であの自転車に乗っているときに、撮影現場にパパが来たんだけど、パパは農家だから、映画なんて何をやっているんだかわからなかったの。私が自転車に乗って撮影している最中に、パパが「自転車の乗り方は教えただろ」って叫んだの。思わず転んじゃったわ。

L:私のパパも「プリティ・リーグ」の撮影現場に来たわ。彼はロックフォードに住んでいて、私はリグレー・フィールドで撮影していたから。パパはフィールドのど真ん中を通って歩いてきたの。私のパパは300ポンド(135キロ)もある体なんだけど、そしたらトム・ハンクスが「こっちに向かってくるあのでかい男は誰だ」って言ったの。だって撮影中よ?彼は私のところまで歩いてきて、「なんでこの周りの人たちはみんな座っているんだ?」って真剣に聞くの。私は「スタッフのこと?」って。「えっと、今撮影中だから、みんな静かにしているのよ」って言ったら、彼は「200人はいるぞ」って。だから「そうよ、200人いるのよ」って言ったの。そしたら、パパは「全員お金をもらっているのか?」って。だから私は、「そうよ、パパ」って言ったの。撮影中のことよ。私のパパとあなたのパパは気が合いそうね。

J:本当ね。二人であちこちの撮影現場をぶち壊しに行くべきだわ。

L:そうよね!彼らをウィル・スミスの映画に送り込むべきよ。

映画の中で描かれた実際の人物たちが映画を観て、なにか反応はあった?

L:ないわ。というのも、説明するわ。私の母と妹たちは素晴らしかった。罪悪感をなくすために名前は変えたんだけど、たぶんすでに死んでいるわ。思い浮かぶ中では、ボキーム・ウッドバインという役柄のモデルは怒るかもしれないけど、でも誰も誰かだなんてわからないはずだわ。

映画の中でポン引きの男はイケメンだったし、集金や女性との絡みも様になっていましたけど?

L:(笑)そうなのよ、彼はイケメンよね。

ジェニファー、ロリから学んだことで一番為になったことはなに?

J:うーん、そうね。いくつかあるわ。私が今まで聞いた中で、彼女の座右の銘が一番好きなの。映画の中の倫理観とも言えるわ。「あなたに起こることが、必ずしもあなたの心に起こることではない」。みんな彼女が映画やスタッフすべてのことを、どれだけ考えているか知っているから、彼女が寝ているところを誰も邪魔をしないの。彼女は寝る前に、「あのヘアメイクにあの髪型は最悪だったと言えば良かった」とか「マドンナの最低な話を聞いてほしかった」とかそういう愚痴っぽいことは一切言わないの。みんなすべてを分かっていたわ。ロリからはいつも正直な気持ちが聞けたの。たくさんのことをロリから学んだわ。

L:あとコンドームはいつもつけるようにね。覚えてる?

J:覚えてるわ。それで「なにそれ?」って(笑)

L:撮影現場の裏方スタッフとは口を利かない。それも覚えてる?

J:思春期真っ最中だったからね。

L:知ってるわ。セットの中を元気に飛び回っていたものね。発情するんじゃないかって、監視していたくらいよ。

SARUnet/早熟のアイオワ5.jpg

ジェニファーが活発だったのは、撮影に影響したりした?

L:違う、違う。そんなことはないわ。彼女は本当に驚くくらいプロフェッショナルよ。ただ男どもが理性を保てるかが心配だったのよ。だから撮影初日に私は、「みんな集まって。どのクルーも私の女優たちには指一本触れないでね」って言ったの。みんな「なに?」って。

J:誰も私を触らなかったわ。

L:そんなことはないわ。みんな「どういう意味?」って聞いてきて、「だから、誰も役者に触るなって言っているのよ」って言ったら、「あーもう。わかったよ。そんなことで呼び出すなよ」って言って仕事に戻ったんだけど、撮影準備をしていたら、撮影監督がこんな風にジェニファーを触ってて――

J:たしかにそんなことあったわね。

L:でしょ?でも本当はするべきじゃなかったのよ。

J:そうなの?

L:そうよ。

J:私は普通のことだと思っていたんだけど。みんな私をまさぐるものだと思っていたわ。

L:違うわ。

J:でも実際そうだったわ。

L:あなたの髪を触って良いのは、ヘアメイクだけよ。

J:あとロリね。

L:そう、私と衣装担当が衣装を触るだけ。私は好き勝手やって良いのよ、監督なんだから。

J:いつもそう言っていたわよね。撮影の始めから終わりまで、「私は監督よ。私が好きなようにするわ」って。

L:そんなこと一度も言っていないわ。

J:そういえば、私はロリのことをAFLACのアヒルって呼んでいたの。「アクション!」って。

L:あら、それ良いわね。そんな風に聞こえているとは思わなかったわ。

バスケのシーンが楽しくなかったなら、最後に他の女の子2人と歌を歌うシーンはどうだった?

J:あれも最悪だったわ。だって私は世界一歌が下手なのよ。

L:ジェニファーはバスケも出来ないし――

J:歌も歌えないの。あの歌を書いてくれた人がいて、私はただ大声で歌えば良かっただけまだマシね。

L:でも彼女は才能があって美しいの。本当に才能があるのよ。

J:車の中で撮影しているときは最高だったんだけどね。

L:実際良かったわよ。

J:歌って撮影して…本当のことを言うわ。撮影を全部終えたあとに、アフレコ現場に行って自分の声を聞いて、「ロリ、お願い、これは使わないわよね?」って。だってすごく耳障りで。とにかくひどかったの、撮影しているときは楽しかったんだけどね。

L:でもジェニファーは「歌うのは大好きだけど、すごく下手なの」って言っていたのが好きだったわ。「大好きなら最高よ」って。本当に良かったわよ。3人の子どもがラジオに向かって歌っているように聞こえていたわ。心地良かった。

観客にはこの映画を観て、なにを感じて欲しい?

L:観客には、みんなが持っているお互いへの共感性と思いやりを、映画の中に感じて欲しいわ。あとは、自分が出来ることを本当に頑張っている人への許し。あなたはその人がなにを乗り越えてきたのか、どこから来たのか、家に帰って何が起きているのか、なにも知らないということを覚えておいて。自分がされたら嬉しいように人に接すること、そして、生きていること、ただここにいることに感謝すること。ここ2か月で感謝すべき人たちを大勢失ったわ。でも恐れないで、過去に囚われて今を失ってはダメよ。

早熟のアイオワ

2月22日(土)より、新宿シネマカリテ、シネ・リーブル梅田ほか全国順次公開!

監督・脚本:ロリ・ペティ
出演:ジェニファー・ローレンス「世界にひとつのプレイブック」「ハンガー・ゲーム」
クロエ・グレース・モレッツ「キック・アス」「キャリー」
セルマ・ブレア「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」「ザ・フォッグ」
ボキーム・ウッドバイン「デビル」「Ray/レイ」
アメリカ映画/2008年/93分/ヴィスタ/ドルビーSRD/カラー/英語/原題:THE POKER HOUSE
配給:アット エンタテインメント/宣伝:ビーズインターナショナル

公式サイト:http://www.at-e.co.jp/2013/iowa222
Facebook:https://www.facebook.com/iowa222
Twitter:@iowa222



sign-2.png

DJ松永(Creepy Nuts)

トラックを作り出すと同時に制作を始めたという1stアルバム「DA FOOLISH」で一躍知名度を高め、昨年発売した日本語ラップ MIX CD「This Time Vol.2」がロングセラーを続けるDJ松永。ヒルクライムのTOCが行うソロ活動においては専属DJを務め、今年はCreepy Nuts(R指定 & DJ松永) としてもフジロックに出演し注目を集めている。そんな彼が、待望の2ndアルバム「サーカス・メロディー」を10/15にリリースする。”フレッシュかつドープ””メロウでジャジー”と形容されるセクシーなトラックに”キャッチー”さもプラスされた本作は、TOC、SKY-HI、サイプレス上野、コッペパン、R-指定、FAKE-ID a.k.a FRAME、Jambo lacqueなど豪華MC陣を迎え見事なコラボレーションを聞かせてくれる。SARUnet.comでは「サーカス・メロディー」のリリースを記念し、アルバム制作のことはもちろん、DJを始めたキッカケまでさかのぼり話を聞いた。



sign-185.png

植木豪(PaniCrew)×千葉涼平(w-inds.)

日本ダンスシーンに多大な影響を与えるボーカルダンスユニット・PaniCrewのフロントマンであり、日本人初のブレイクダンス世界チャンピオンでもある植木豪が初演出を務める舞台『WASABEATS』。主演には、アジア全域で絶大な人気を誇るw-inds.の千葉涼平を向かえるとあって話題となっている本作。共演にはヘッドスピンのギネス記録保持者であり、“LMFAO”のワールドツアーに“Quest Crew”として参加している大野愛地。ブレイクダンサーとして数々の世界大会で優勝を果たしている内海貴司など、国内外で活躍するダンサー達が魅せる最高峰のスーパーダンスショーとなっている。



sign-64.png

松本享×水江未来

2012年5月、渋谷QUATTROで行われた「#7」ツアーファイナル公演をもって解散したバンド・Psysalia psysalis psyche(サイサリアサイサリスサイケ)。東京のインディーズシーンで暗躍し孤高のアートを続けていたPsysalia psysalis psycheが、6作連続で注目のクリエイターとコラボし作品を発表していたことは、多くのメディアで取り上げられていたので覚えている方も多いかもしれない。その6作連続の第4弾は、バンドの頭脳とも言われる松本亨のソロ作となった『AND AND』。この作品では世界的に活躍するアニメーション作家の水江未来とコラボしミュージックビデオを作成、チェコのAniFest 2012 国際アニメ映画祭「ミュージック・ビデオ部門」で最優秀賞し大きな話題となった。今回はそんな2人の初となる対談が実現。水江未来とのコラボに至った経緯や製作秘話までを独占収録。さらに今回は、水江未来が作成した『AND AND』のアニメーションと2人が融合する実験的な撮影を敢行。アニメーションと人間の融合・・・その答えはインタビューの中に。。。お楽しみ下さい。



sign-59.png

新井浩文VS大根仁

瑛太&松田龍平のコンビで、三浦しをん氏の直木賞受賞作を映画化した『まほろ駅前多田便利軒』の続編で、テレビ東京系の深夜枠でドラマ化された『まほろ駅前番外地』が、4/6から2週間限定で渋谷ユーロスペースで公開中。連日ゲストが登場し更なる盛り上がりを見せているが、4/11(木)は【新井浩文VS大根仁】と銘打った、またまた何かが起こりそうな舞台挨拶・・・何故VSなのかを紐解く2人の対談を余すことなく掲載!


sign-130.png

土屋太鳳

若手実力派女優として大注目の土屋太鳳。大学1年生とは思えないほどクールで大人っぽい雰囲気…かと思いきや、とても自然体。初主演となる映画『アルカナ』は、本体(人間)と分身が共存する世界で、分身が本体の心臓を奪い取ろうとするサイコ・スリラー作品。今作では本体(さつき)と分身(マキ)の一人二役を演じる土屋さん。作品の魅力について聞いていくうちに、等身大の可愛らしい一面と、仕事に対する熱い一面を垣間見ることが出来た。



sign-103.png

小宮山友祐(フットサルプレーヤー)

Fリーグ・バルドラール浦安所属。2004年・2008年・2012年フットサルW杯出場。

昨年、三浦知良選手も加入したフットサル日本代表は、W杯で初めて決勝トーナメント出場を果たしメディアを賑わせた。その代表メンバーでキャプテンを務めていたのが小宮山友祐である。2007年にスタートした"Fリーグ(日本フットサルリーグ)"に加盟し、千葉県浦安市をホームタウンとする"バルドラール浦安"で活躍するフットサルプレーヤーだ。大学卒業後は4年間に渡り高校で日本史を教え、2004年から日本代表としても世界を相手に戦ってきた。そんな小宮山のフットサルとの出会いから教員時代の話し、6/15に開幕したFリーグ、日本代表への想いまで。インタビューではフットサルへの情熱と、熱い人柄が伝わって来る言葉を聞くことが出来た。


CHUS ANTON

スペイン生まれのフォトグラファー”CHUS ANTON(チュス・アントン)”。スペインのファッション誌『Vanidad』編集長に見出され、ファッションページの撮影を中心にキャリアを積み、現在はフランス・パリをベースに、ヨーロッパ、日本、アメリカで活躍するアップカミングなフォトグラファーのひとりだ。ポップだがどこか哀愁のある作品は、エモーショナルでゆっくり流れる音楽をBGMに、続きが気になる映画を見ているような感覚にとらわれる。

AEOM_teaser.jpg



CLUB No1Z®︎ 2017-VIDEO
with DJ IDE KOJI&GO&HILOMU
URL:http://clubno1z.com



SARUnet/三月のパンタシア.png

INTERVIEW VOL.34
三月のパンタシア

everytokyo.jpeg


sign-4-2.png
sign-213.png
餓鬼レンジャー-1.jpg



sign-3.png



sign-18.png



sign-113.png



SARUnet/meagratia.png
sign-160.png
sign-83.png
tokyotrbe_sarunet.jpg
sign-99.png



sign-141.png
sign-47.png