HOME > FEATURE|2012.9.1公開!映画『適切な距離』|SARUnet.com

2012.9/1(土)〜9/14(金)|新宿K's cinemaにて公開
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監督:大江崇允 脚本:菊池開人、大江崇允
プロデューサー:戸田彬弘 製作:チーズfilm
音楽:石塚玲依 エンディングテーマ:柳川瀬祐子
撮影監督・照明:三浦コーチン 撮影:櫻井伸嘉 録音:竹内遊
美術:寄川ゆかり 衣装:増川智子 メイク:平野美緒 スチール:miyuu
制作:横田蕗子
編集:大江崇允・三浦コーチン
助成:CO2実行委員会
出演:内村遥/辰寿広美/時光陸/佐々木麻由子/大江雅子/堀川重人/日下部拓也 他

2011年、大阪市が助成するCO2(シネアスト・オーガニゼイション・大阪エキシビジョン)にて
大阪市長賞(グランプリ)とCO2男優賞(主演・内村遥)をダブル受賞。

・黒沢清監督(『トウキョウソナタ』、CO2審査員)

「ふとのぞき見した日記帳の中のささやかな異変・・・といった小ぶりな冒頭から始まるが、あれよあれよと密度を増して・・・最後に私はその圧倒的な分厚さに押し潰されそうになっていた。本当にこれが自主映画なのか。日本映画であることすらはるかに超越し、文学と演劇と映像とが何層にも重なった巨大な映画の山脈をなしているのだ。これをまだ30才そこそこの若者が作ったということが今でも信じられない」

・青山真治監督(『東京公園』)

「現代映画と現代演劇の出会いが生む新たな王道の誕生を『適切な距離』は高らかに宣言する。」

・向井康介(脚本家・『マイバックページ』)

物を語る行為に傾倒しすぎたあまり瞬間や偶然のエモーションを無くしてしまうようなことが作り手にはしばしばあるけれど、大江監督は実に巧くバランスをとる。その色気は前作「美しい術」を経てますます洗練されたよう。母と子の断絶と交譲を適温で見つめる目。撮影の功績も大きい。久々に見返したいと思った映画だ。

正月、雄司の元に昔授業で書いた小学生時分の自分からの年賀状が届く。「まだ日記を書いていますか?」という年賀状。それを機に、雄司は再び日記を書き始める。演劇学科に通う大学生の雄司は生まれてからずっと母である和美と二人で暮らしている。二人の間には会話はなく、コミュニケーションを取らなくなって久しい。
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そこには死産したはずの雄司の弟・礼司と楽しく生活する和美の様子が書かれていた。礼司は優しく強い自分へのあてつけのような性格だった。そして、代わりに自分が死産したことになっていた。ある日、和美が日記にしか書いていない情報を知っているということに気付く雄司。問い詰めるが反応はない。雄司もまた、ひょんなことから和美の日記を発見してしまう。恐る恐る和美の日記を開くと、

父は優しく、離婚の原因は和美のせいだと取れるような日記。やがて和美と雄司の日記に境界線が薄くなって行く…腹を立てた雄司は、仕返しのために自分の日記に和美を傷つけるための嘘を書き始める。それは、20年前に離婚して消息を絶ったはずの父に会いに行くという嘘の日記だった。
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コミュニケーションを取らない二人だけの家族。日記の嘘がやがて自分達の理想の家族像を浮かび上がらせ、日記の中で理想の家族が誕生していく…。

切な距離』とのファーストコンタクトは映画館の客席一番前で見た予告編だった。
時間にして2分程度だったと思うが、予告編が終わる頃、鳥肌が立ち硬直していた。

よくある映画が紙全体に詰め込んで書いてる絵だとしたら、
適切な距離は、緻密で立体的、それでいてミニマムな絵が紙の真ん中に書いてあるようなイメージ。
そこで生まれる余白を利用して、観ている側が多角的に想像や思いを巡らせることが出来るような、
とても複雑な構造ではあるが、シンプルな映画だ。

このままイメージについて続けると大きくそれそうなので、適切な距離について書くことにする。

適切な距離というタイトルだけでも考えを巡らせることが出来そうだが、
距離感とは生きていく上でのコツみたいなものに共通する感覚なのだろう。
ことコミュニケーションにおける距離感というものは、インターネット、SNS・・・・
どんどん複雑で測りにくいものになってきているのかもしれない。

この物語の面白いところは、会話のなくなった母と子のコミュニケーションの母体が日記帳であること。
さらには日記帳に、母と子がお互いに見られる事を前提とした嘘を綴ることで進んで行くところだ。

日記は不特定多数が見ることを前提としたブログに姿を変えた今、パーソナル感は薄れ意味合いも変わってきた。
だから日記帳という、極めてパーソナルでオールドになりつつあるノートを見るスリリングにゾクゾクし、
綴られている虚構に愕然とするのだ。

死んだはずの双子の弟、離婚して離れ離れになった父、まともに喋れない気になる女性・・・
気づけば見ている側は、緻密に展開される虚構と現実の軽快なテンポに惹きつけられ、
巻き込まれ、ラストのシーンでは深く唸ってしまう。

しかしもう一度言うが、この映画には余白がある。
だから、見れば見るほどに発見がある(ちなみに自分は次で4周目)。

最低二回は見ておきたい、というより見たいと思わせるバイタリティ溢れる93分だ。

余談ではあるが、写真は自分がもらった『適切な距離』のチラシの表紙である。
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写真上のチラシにはタイトルが、写真下はのチラシには大江監督が自分宛に書いてくれたメッセージが。

なんとこのチラシ、表紙部分がノートの羅線のようになっており、ここに監督を始めスタッフや出演者が一枚一枚タイトル等を書いているのだ。
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この世に一枚として同じ物はないという一点物仕上げ。こんな所にも余白を感じた。

文:CHIGU



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DJ松永(Creepy Nuts)

トラックを作り出すと同時に制作を始めたという1stアルバム「DA FOOLISH」で一躍知名度を高め、昨年発売した日本語ラップ MIX CD「This Time Vol.2」がロングセラーを続けるDJ松永。ヒルクライムのTOCが行うソロ活動においては専属DJを務め、今年はCreepy Nuts(R指定 & DJ松永) としてもフジロックに出演し注目を集めている。そんな彼が、待望の2ndアルバム「サーカス・メロディー」を10/15にリリースする。”フレッシュかつドープ””メロウでジャジー”と形容されるセクシーなトラックに”キャッチー”さもプラスされた本作は、TOC、SKY-HI、サイプレス上野、コッペパン、R-指定、FAKE-ID a.k.a FRAME、Jambo lacqueなど豪華MC陣を迎え見事なコラボレーションを聞かせてくれる。SARUnet.comでは「サーカス・メロディー」のリリースを記念し、アルバム制作のことはもちろん、DJを始めたキッカケまでさかのぼり話を聞いた。



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植木豪(PaniCrew)×千葉涼平(w-inds.)

日本ダンスシーンに多大な影響を与えるボーカルダンスユニット・PaniCrewのフロントマンであり、日本人初のブレイクダンス世界チャンピオンでもある植木豪が初演出を務める舞台『WASABEATS』。主演には、アジア全域で絶大な人気を誇るw-inds.の千葉涼平を向かえるとあって話題となっている本作。共演にはヘッドスピンのギネス記録保持者であり、“LMFAO”のワールドツアーに“Quest Crew”として参加している大野愛地。ブレイクダンサーとして数々の世界大会で優勝を果たしている内海貴司など、国内外で活躍するダンサー達が魅せる最高峰のスーパーダンスショーとなっている。



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松本享×水江未来

2012年5月、渋谷QUATTROで行われた「#7」ツアーファイナル公演をもって解散したバンド・Psysalia psysalis psyche(サイサリアサイサリスサイケ)。東京のインディーズシーンで暗躍し孤高のアートを続けていたPsysalia psysalis psycheが、6作連続で注目のクリエイターとコラボし作品を発表していたことは、多くのメディアで取り上げられていたので覚えている方も多いかもしれない。その6作連続の第4弾は、バンドの頭脳とも言われる松本亨のソロ作となった『AND AND』。この作品では世界的に活躍するアニメーション作家の水江未来とコラボしミュージックビデオを作成、チェコのAniFest 2012 国際アニメ映画祭「ミュージック・ビデオ部門」で最優秀賞し大きな話題となった。今回はそんな2人の初となる対談が実現。水江未来とのコラボに至った経緯や製作秘話までを独占収録。さらに今回は、水江未来が作成した『AND AND』のアニメーションと2人が融合する実験的な撮影を敢行。アニメーションと人間の融合・・・その答えはインタビューの中に。。。お楽しみ下さい。



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新井浩文VS大根仁

瑛太&松田龍平のコンビで、三浦しをん氏の直木賞受賞作を映画化した『まほろ駅前多田便利軒』の続編で、テレビ東京系の深夜枠でドラマ化された『まほろ駅前番外地』が、4/6から2週間限定で渋谷ユーロスペースで公開中。連日ゲストが登場し更なる盛り上がりを見せているが、4/11(木)は【新井浩文VS大根仁】と銘打った、またまた何かが起こりそうな舞台挨拶・・・何故VSなのかを紐解く2人の対談を余すことなく掲載!


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土屋太鳳

若手実力派女優として大注目の土屋太鳳。大学1年生とは思えないほどクールで大人っぽい雰囲気…かと思いきや、とても自然体。初主演となる映画『アルカナ』は、本体(人間)と分身が共存する世界で、分身が本体の心臓を奪い取ろうとするサイコ・スリラー作品。今作では本体(さつき)と分身(マキ)の一人二役を演じる土屋さん。作品の魅力について聞いていくうちに、等身大の可愛らしい一面と、仕事に対する熱い一面を垣間見ることが出来た。



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小宮山友祐(フットサルプレーヤー)

Fリーグ・バルドラール浦安所属。2004年・2008年・2012年フットサルW杯出場。

昨年、三浦知良選手も加入したフットサル日本代表は、W杯で初めて決勝トーナメント出場を果たしメディアを賑わせた。その代表メンバーでキャプテンを務めていたのが小宮山友祐である。2007年にスタートした"Fリーグ(日本フットサルリーグ)"に加盟し、千葉県浦安市をホームタウンとする"バルドラール浦安"で活躍するフットサルプレーヤーだ。大学卒業後は4年間に渡り高校で日本史を教え、2004年から日本代表としても世界を相手に戦ってきた。そんな小宮山のフットサルとの出会いから教員時代の話し、6/15に開幕したFリーグ、日本代表への想いまで。インタビューではフットサルへの情熱と、熱い人柄が伝わって来る言葉を聞くことが出来た。


CHUS ANTON

スペイン生まれのフォトグラファー”CHUS ANTON(チュス・アントン)”。スペインのファッション誌『Vanidad』編集長に見出され、ファッションページの撮影を中心にキャリアを積み、現在はフランス・パリをベースに、ヨーロッパ、日本、アメリカで活躍するアップカミングなフォトグラファーのひとりだ。ポップだがどこか哀愁のある作品は、エモーショナルでゆっくり流れる音楽をBGMに、続きが気になる映画を見ているような感覚にとらわれる。

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with DJ IDE KOJI&GO&HILOMU
URL:http://clubno1z.com



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INTERVIEW VOL.34
三月のパンタシア

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